1. HOME
  2. ブログ
  3. ワインバトラー・ハーヴィ
  4. 第8回:「いらっしゃいまし~」

BLOG

ブログ

ワインバトラー・ハーヴィ

第8回:「いらっしゃいまし~」

第8回:「いらっしゃいまし~」

今から30年くらい前、上司の中に「いらっしゃいませ!」と言う代わりに「いらっしゃいまし!」とゲストに挨拶する上司が何人かいました。

私が2年間勤務した横浜のホテルから東京のホテルに転職した時のことです。私の勤務していたホテルは1986年に開業致しましたが、当時、スタッフは中途採用が多く、都内のシティーホテルの色々なところから開業に当たり引き抜かれてきた方達ばかりでした。

この「いらっしゃいまし!」を使う方達は、主に、京王プラザホテルやホテルオークラなどから来たスタッフが多く使っていたのを記憶しています。私は横浜のホテル出身なので、何故だろう?と漠然に思っていただけでした。何で「いらっしゃいませ!」が「いらっしゃいまし!」なんだろうか?変、変、変?

3年前、ホテルニューオータニ出身の方と仕事をする機会があり、その方は私と同じ年齢でしたので伺ったところ、「そうなんだよ、昔は皆、そう言っていたんだ。実は、ある下町のエリアでは、当時、さしすせそ、の区別が上手く使えないところがあって、その人達が、“いらっしゃいまし”、と言っていたんだ。それでその言い方が流行ってしまったんだよ。だからニューオータニではいらっしゃいませと矯正したんだ。時間がかかったけどね!」と教えて頂きました。何か、スッキリ!でも、「いらっしゃいまし!」と言う方も、また、言われる方も違和感は無かったんだろうか?疑問はかなり残りますね。

「お元気様です!」これは、最近、ある方とお付き合い(男性)するようになり、メールをする時に、普通、メールの出だしは、「お疲れ様です。」とか、朝なら「お早うございます。」とか、「ご無沙汰してます。」などを使いますが、神戸の方では、この「お元気様です。」が文頭の出だしなのです。

つい最近知りました。何故、この文頭で始まるのか?と伺いましたところ、「お疲れ様。」「お疲れ様。」と言うけれど、疲れていないのに、お疲れ様というのは失礼だろ!とのことでした。しかし、長年「お疲れ様です。」と記していたら、相当、違和感はありますよね。また、その方から電話も頂くと、「お元気様です。」で始まるので、なかなか、相手に合わせるのが難しく感じました。

以上の二つは、方言なんでしょうか?よく分かりませんが、分類すると何処に入るんでしょうか?言葉は地方で変化しますが、私の家内がTVの仕事をしていた関係で、標準語というテキストみたいなものを持っていましたが、反対に今はそんなことに関心をもつ人は少なくなったのではないでしょうか。

年齢を重ねると、若い世代が使う言葉が尚更、分からないことも増えてきます。何年か前も、「凄く悪い=超ベリーバット=チョベリバ」なんて言葉が流行りました。あまり良い言葉ではありませんね。

小学生の時にこんな経験もしました。「い」と「え」の区別です。その頃の友達に「栄治君」という子がいました。彼には妹がいて、「恵美子」という名前でした。その子の家に遊びに行った時のことです。一階には、大きな鳥小屋みたいなものがあって、確か、インコが沢山飼われていました。

その時は二階の栄治君の部屋で、栄治君と恵美子ちゃんと私と3人一緒にトランプで遊んでいました。その時、一階にいた彼らのお父さんが叫ぶように、こう言いました。カタカナで記しますね。

「イイジ、イミコ、鳥にイサやんな!」私はえっ!?と思っていましたら、、「イイジ、イミコ、鳥にイサやんな!」これは、「栄治=エイジ、恵美子=エミコ、鳥にエサやりな!」という意味ですね。えさをあげる時間だったのでしょう。確か、ご両親は新潟の出身かと記憶しています。

少し話が逸れましたが、言葉というものは、面白いというか、凄いというか、時代とともに変化していることを実感してきました。また言葉のもつ不思議な力は音霊(ことだま)となり、伝わります。優しい言葉、相手を思いやる言葉は声になって音波となって伝わります。

あたかも木に良い肥(こえ)、肥料をかけると木が成長するように、人にも優しい、励ましの声をかけると、気がよくなります。毎日、ポジティブな言葉を発していると、良いことが波動となってやまびこのように自身にかえってきます。(私は斉藤●人さんや松岡修●さんではありませんが…)

確かに、良い方へ変わります。コンビニで、ガソリンスタンドで、高速の料金所で、支払をして、「ありがとうございます。」と、言うだけでも、スタッフさんが「いえ、こちらこそありがとうございます。」「また、いらして下さい。」とまで言って頂けるようになります。

ソムリエの話を少ししますと、ソムリエはワインを貶しません。ワインの個性を探すのです。美味しいとか不味いとかではないのです。このワインは、これこれ、こうだから、この料理に合う、こういうスチュエーションで飲むのが望ましいとか、提案をするのです。

例えば、ジェノベーゼパスタには香草の香りとややガーリックの風味が効いていますからプロバンスのセミアロマティックなワインが合いますよとか、和食の前菜には、味をキリッと際立たせるアルザスワインがお勧めです、とか。

もちろん、ゲストの好みはありますけど…。日々の言葉使いが、ワインのサービスにも大いに関わりをもち、はたまた、人生や人間性の方向性を示して行く重要なことであることを実感するこの頃です。思い浮かぶまま綴りました。言葉は活きています。

by ハーヴィ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


関連記事